鉄欠乏性貧血とは、その字が示すとおり、血中の鉄分不足から起こる貧血です。人間の血が赤いのは、赤血球中のヘモグロビンという色素のはたらきだ云々という話は学生時分に聞いたことがあるような気がしますが、このヘモグロビンは血中の酸素を運ぶはたらきをしています。酸素が体のすみずみまで行きわたることでわたしたちは元気に活動できるのですが、ヘモグロビンは鉄とタンパク質が結合したものなのだそうです。つまり、鉄不足→ヘモグロビン不足→赤血球が存分に酸素を運べない→体調不良、となるのですね。
女性は月経のたびに出血がありますが、出産時にも個人差はあれどかなり出血をします。そしてその後の悪露でも普段の生理よりも多くの出血がありますね。妊娠中もお腹のベビーに栄養を運ぶためにはママの血液が使われていました。授乳もまたしかり。産前産後に鉄分不足になりやすいのもうなずけます。
貧血の影響
貧血気味を表わす症状には、めまいや立ちくらみ、なんとなくだるい、など、普通に疲れているのと決定的な違いがないため気づきにくいです。なんか体調悪いなと思ったら、まずは食事内容を見直してみてください。食事をしっかり摂って、睡眠を十分とっても改善されないときは他の疾患も疑われるので受診してくださいね。ベビー連れでも受診できる病院はいっぱいあります。
貧血状態のまま放っておくと、疲れやめまいの原因にもなりかねません。忘れもしない娘が3ヶ月を迎えたころ。咳が出たり寝不足が続いていたりしていた中、しんどいな~と思いつつも病院に行かず母乳への影響を考えて薬も飲まずしていると、くらくらと立ちくらみが。折悪く娘を抱っこして立っていたときでした。あかん!と思いながらもなんとか抱っこしたままで膝をつきましたが、ついたところから娘を落としてしまいました。足元は運よくカーペットを敷いていたのですが、その下はフローリングです。娘はわたしの膝から落ち、カーペットに尻もちをついて、後ろ向きに倒れて床で後頭部を打って、ぎゃん泣き。結局異常はなかったのですが、子供が1番だけどそれだけじゃ育児はできないと実感した出来事でした。