母乳・ミルクを与えた後すぐに吐き戻してしまう、吐くことが多い、これはなぜ起きるのでしょうか。
ここでは赤ちゃんの体の内側を良く知るとともに対策を考えていきます。
○ 赤ちゃんが母乳・ミルクを吐く理由は?
・たくさん飲みすぎてしまった
・与えた後、急に体勢を変えた
・ゲップと一緒に出てしまった(ゲップが足りなくて後から吐く場合も。)
・何かの病気にかかっている
赤ちゃんの胃は小さく、満腹中枢もまだ正常に働いていない部分もあるので余計に飲んでしまうことがあります。母乳やミルクと同じだけの空気を飲みこむ赤ちゃんは、ゲップも自分でうまくすることができないので、一緒に吐き出すこともあります。
ここで大切なのは赤ちゃんの様子です。
体重も増加し成長が見られ、機嫌もよく、おしっこ・うんちがしっかり出ているならば、吐くことが多少あっても心配ありません。成長とともに内臓の器官も発達してくるので、吐くことがなくなっていきます。
消化不良による病気(胃腸炎など)や幽門狭窄症といって、胃の出口が狭くなっていて飲むたびに吐いてしまう病気もあるので、吐くとともに赤ちゃんの様子が優れない時はすぐに小児科を受診しましょう。
噴水状に大量に吐くとか、おう吐物の色によっても病気の判断や疑いを見分けることができます。日ごろからよく観察してくださいね!
○ 母乳やミルクを吐かないようにするためには?
私の1人目の子どもがよく母乳を吐きました。原因は飲みすぎでした。本当によく飲む子で、普段の搾乳がいらなかったほどです。生後1か月くらいには、吐く量も多く4回に1回くらい吐いていたので育児書を読んだり本当に心配しました。
でも今改めて思うのは、機嫌もよく元気で体重増加も順調だったこと。そんなに心配いらなかったな、神経質になりすぎていたなと感じます。本当に赤ちゃんの様子を観察することありきです!
吐かないような対策としては、前の項目で書いたことの逆のことをすることだと思います。あまり飲ませすぎない、ゲップを出してあげる、母乳やミルクを与えた後はあまり体勢を変えないなどです。
コツはいろいろありますが、やり方は人それぞれです。これはそれぞれのお母さんと赤ちゃんしかわからない部分ですね。例えばゲップの出し方一つとっても、ゲップの出しやすい、出させやすいやり方はそれぞれのお母さん、赤ちゃんで違います。
これも観察の一つ。この子はどの方法が一番いいかしら、と観察しながら一緒に試行錯誤してみてくださいね。