わたしたちの生活に欠かすことのできない歯。その役割は、何かを食べるときにだけ発揮されると思いがちですが、他にもいろいろあります。例えば、発音する際に口の中に空洞を形作ったり、力を入れて踏ん張るときに奥歯を思い切りかみ合わせたりしますよね。そんな大切な歯とベビーが初めて対面するのは、大体生後6ヶ月頃からでしょうか。そろそろ離乳食かな~なんて思っている頃に、小さなお口の中に小さな白い歯がちらりと見え始めてきます。
ベビーの歯が生えるまで
歯は、その他の体の部位と同じく、ベビーがママのお腹の中に居る頃からつくられ始めています。なんと妊娠6~7週くらいで歯の素ができ始めているのだそうです。まだママもベビーの気配に気づいてないかもしれない時期なのに、ベビーは着実に生まれて外で生きていくための準備をしているのですね。
乳歯が生える時期は、先でも触れたように、おおよそ生後6ヶ月頃からとされていますが、もちろん個人差があります。生まれたときにはすでに歯が生えていたベビーもいるそうです。先天性歯と言い、問題ない場合もありますが、まだ未熟な歯茎では歯を支えられず、放っておくとよくないこともあります。また、生後しばらくの授乳はベビーの歯がないことが前提となっているので、ベビーがおっぱいを吸いづらかったり、そのせいで口の中にクセがついてしまったり、ママの乳首が傷んでしまったりすることもあるので、あまりに早い段階で乳歯が生えてきたときには、受診しましょう。
乳歯の特徴
大人の歯、つまり永久歯とは少し性質の異なる歯。永久歯と比べると、乳歯は表面のエナメル質が薄く、その厚さは永久歯の約半分と言われています。そのため、永久歯に比べるとむし歯になりやすいとも言われています。また、本数も永久歯32本に比べ、乳歯は20本と数も少なめです。子供のちっちゃなお口には似合っているかもしれませんけどね。
いつかは生えかわるものだと言われればそれまでなのですが、大切にしていきたいですね。