
いまや不妊の理由が女性のみではないことが知られています。
男性の10人に1人は精子に問題を抱えているとまで言われています。
では、具体的にどのようなことが問題になるのかまとめてみました。
1.精子減少症
通常男性の精子1mlに対して5千万〜1億個ですが、精子の数が4千万個以下である場合は、精子減少症と言われています。この場合、投薬治療が選択されますが必ずしも改善するとは限らず、手術にて精巣から精子を採取することで受精可能な場合もあります。
2.精子死滅症
射出した精子が全く動いていない状態、そしてそのほとんどが死んでいる状態です。
原因はよくわかっていませんが、精巣内から生きている精子が見つかることもあります。そのため、生きている精子を見つけて顕微受精を行うことで受精が可能なこともあります。
3.無精子症
精液中に精子が存在しないことを指します。男性の約1%に存在すると言われています。
「閉塞性無精子症」と「非閉塞性無精子症」に分類することができ、前者は精巣で精子が作られているけれど精子の通り道が塞がっている状態。後者は精巣内で精子が作られていない状態を指し、全体の8割を占めます。
4.精子過剰症
精子の数があまりにも多いために、精子同士がくっついてしまったり、変形や運動減少などが原因となり不妊の原因になります。正常な精子を採取して、顕微受精を行うことで受精が可能なことがあります。