妊娠中には気を付けなければならないことがいっぱい。本やネットであれこれ情報を集めたり、経産婦さんに話を聞いたりしていくうちに、それまで耳にしたことがなかった妊娠・出産にまつわることの多さに驚きますよね。わたしにとって、耳慣れないけれど気になったものの一つに「切迫早産」がありました。よくわからないけれど、字からすると安全そうではないような、でも、妊婦さんの中には割と多いそうな…今回はそんな「切迫早産」についてつづっていきます。
どういう状態?
妊娠37~41週までの、いわゆる出産に適した期間の出産を正期産といいます。出産するには少し早すぎる22~37週未満での出産を早産といいます。この期間に生まれてくるベビーには、著しく低体重であったり、障がいが出現したりする可能性が高く、新生医療を必要とする場合が多いです。切迫早産というのは、この一歩手前の状態を指します。
具体的にどういうこと?
端的にいうと、子宮口が開き、破水したりベビーが生まれてしまいそうになっている状態です。目安として、子宮の収縮(お腹が頻繁に張る)、出血、37週までまだまだあるのにお腹が下がってきているような感じがする、などがあります。
切迫早産の場合、子宮収縮を抑えなければならないので、収縮抑制剤を用いた治療が行われることが多いようです。子宮が収縮するということは、子宮がベビーを押し出そうとしている状態であるともいえるので、それを抑えるのですね。もちろん妊娠中にはそういった子宮の動きも必要ですが、時期が早すぎるのは危険です。通院で済むこともあれば、入院が必要になってくる場合もあります。また、胎内のベビーの成長具合によってはベビーに生まれてきてもらって、そこからベビーへの処置をとる場合もあります。
わたしの友人に、3人の男の子のママがいます。彼女はどの子のときにも切迫早産と診断され、毎回妊娠7ヶ月くらいになると「切迫だから入院してくるね~」と連絡がきます。点滴を打たれながらとにかく安静に、退院してからも安静に、ということが重要だそうです。
予防するには?
切迫早産の原因には、細菌による炎症、ストレスなど、さまざまあると考えられています。中でも多いといわれているのは、子宮頸管無力症です。これは、病気ではなく、子宮口が開かないように支える力が元から弱い状態にあることで、体質ともいえます。切迫早産に至る前に発見することは難しいかもしれませんが、早い段階でお腹に違和感を覚えたときには、すぐに産院に相談しましょう。
ママもベビーも、健康で安全にお産を経ることが1番であることは、周知の事実。防ぐことができないアクシデントも、もちろんあります。ですが、防ぐことができるアクシデントを起こさないためにも、検診には必ず行きましょうね。