1歳4~5ヶ月 ~芽生える個性 かんしゃくも付き物~
1歳4~5ヶ月頃というと、個人差はありますが体重は10㎏前後、身長は80㎝前後となってくる頃でしょうか。離乳食が順調に進んでいる場合は食べムラなどが出てくる時期なので、体重が停滞しているかもしれませんが、一時的なものであれば心配はいらないようです。
生後5ヶ月頃から離乳食を始めていた場合、離乳食も終盤に差し掛かってきます。固さもずいぶん大人寄りになってきて、食べられるものの種類も増えてきて、好みもちらほら固まり始める頃でしょうか。ベビーの中にはスプーンを持って自分で食べようとしたり、食器や食材そのものに興味を持ったりして、食べることに集中できないことも多くなってきます。離乳食初期の頃と比べると食事にかかる時間や、お口や周りを汚す頻度が高くなってママはイライラしてしまうこともありますよね。また、食べる量に差が出る、食べたがらない時が出てくる、いわゆる食べムラが出てくることもあります。ベビーといえども、立派に味覚は成長しています。毎食同じ食材ばかりになっていないか、似た味付けが続いていないかなど、食事内容について振り返ってみてください。また、食べたがらない理由のひとつには、運動不足なども考えられます。日中、お外で遊んでみる、おうちの中で遊んでみる、など、1日の生活リズムとともにベビーの運動量についても振り返ってみましょう。食べることに集中できていないときは、テレビは切っているか、お手本となる大人は食べることに集中しているか、など、環境を見直してみるのもいいかもしれません。
ほかにも、1歳4~5ヶ月頃になるとかんしゃくを起こすベビーも出てきます。かんしゃくの原因の一つには、感情や好みははっきりしてくるけれど、言葉が未発達なために生まれるジレンマが考えられます。また、ベビーがかんしゃくをおこしがちな場面としては、大人が、しちゃダメ!ということをしたがる、またその逆というものが考えられると思います。見守り、許容することも大事ですが、家庭のルールとしてダメなものはダメ、と、筋を通して注意するときには、おおげさな表情や言葉で繰りかえし伝えましょう。
ベビーの中で自我が芽生え始めると、周りの大人にとってはわずらわしいこともあるというのが本音のところだと思います。けれど、それは立派な成長の証。育児を通して大人の側も我慢や忍耐をさらに覚えていくんですね。