ぽっこり膨らんできたお腹をさすったり、内側からどこどこ蹴られる感覚を覚えるたびに、まだ見ぬ愛しのベビーに会える日が待ち遠しくなりますね。ですが、ベビーに会える日が近づくとまた不安も大きくなってくるもの…。
今回は妊娠・出産の痛みに関する素朴な疑問について、経験した者としてお話ししていきたいと思います。
Q 陣痛って痛いの?
どうやら陣痛はものすごく痛いらしい。ということは妊婦さんなら誰でも知っていることですが、ではどんな痛みなのか?耐えらえるのか?むしろちゃんと気づけるのか? わたしも妊娠中に経産婦の友人に尋ねたことがあります。返ってきた答えは「そんな心配しなくてもこれが陣痛!ってわかるよ」でした。そして経験した今。確かに、口で説明されるより体感すると「これが陣痛だ!」とわかります。
個人差はもちろんありますが、陣痛の特徴は計ったように一定の間隔で痛みがやってくること。数秒~1分ほど痛みが続き、何分間か痛みが引き、また痛みがやってくる。これが規則的に続きます。この痛みが引く時間が短くなってくると、お産が近づいてきています。陣痛の時間は初産婦さんだと平均して11~15時間程度。規則的な痛みが来たからといってすぐに生まれるわけではないので、あわてることなくまず産院へ連絡しましょう。
痛み自体は、わたしの場合は腰骨を金づちで粉々に砕かれているような感じでした。とにかく、本当に痛い。痛みの間隔が短くなるにつれて、痛みはひどくなっていきます。それもいつ終わりが来るのかがわからない。でも、ママは乗り切ることができるのです。
Q 分娩って痛いの?
陣痛の間隔が短くなってきたら、いよいよ分娩です。これも個人差がありますが、実はわたしは分娩自体はそんなに辛くありませんでした。どちらかというといつ終わるのかがわからない陣痛の方が辛かった記憶があります。陣痛と分娩は別個のものではなく、陣痛の痛みがいよいよひどくなってきた=ベビーが出てくる環境が整いつつあるサインなので、痛みが昇りつめるタイミングでいきみます。これがいわゆる分娩です。よく「鼻からスイカ」と例えられますね。
ママの体には不思議がいっぱいで、ベビーが安全に生まれてくることができる仕組みがたくさんあります。陣痛もその一種ですし、いよいよ分娩となってくると、ベビーの通り道を作るために骨盤が開きます。わたしの場合は「がっくん」と音がしました。文字に起こすと物騒ですが、痛みと、いきみで、そこまで気が回りません。
加えて、分娩となると女性として気になるのが会陰切開ですね。多くの産婦さんが会陰切開を経験していると思います。麻酔なしで、なんて文字に起こすとこちらも物騒ですが、骨盤と同じく気が回りません。いつ切開したのかもわからないくらいです。縫合は麻酔をする場合がほとんどだと思います。心配なときは事前に担当医に確認しておきましょう。
あれこれ考えていると、ちゃんと産めるかしら?と不安になることもあると思います。そんなときは、周りの出産経験者に話を聞いてみるもよし、ネットなどで同じことを不安に感じている人が居ないか探してみるもよし。わたしは、最終的には「縄文人も産んでたんだから!」と自分を励ましていました。一人きりで産むわけではありません。周りをしっかり頼りましょう。