はいはいというと、ベビーならではのしぐさの代表的なものですね。おむつのCMなどでもよく見られる光景です。
はいはいを始める時期として、もっとも多いのが生後8ヶ月頃だと言われています。首がすわり、腰がすわり、腰回りや手足の筋肉を作り上げながらはいはいを覚えていきます。しかし、腰がすわって、上手に座ることができるようになると、次に立つことに興味を持ち、はいはいをせずに立っちに挑戦し始めるベビーもいます。うちの子ははいはいしない…となっても、別段おかしなことではありませんので、安心してくださいね。
はいはいの前段階のしぐさとして、ひじばいやずりばいがあります。手のひらの代わりにひじで、ひざの代わりにお腹をするように前に進もうとする動きです。寝ていた状態、もしくは運動といえば寝返りだけだったベビーは、まだ筋肉が未発達です。こういったしぐさの中で、ベビーは段々と体を作り上げていきます。早くはいはいしている姿を見たい気持ちもわかりますが、ここは、ベビーのペースに任せてみてはどうでしょう。
この、ひじばいやずりばいの段階でも言えることですが、自分が行きたい方向へ進んでいけるということを覚えたベビーの好奇心はすさまじいです。そこにはあらかじめ周りの大人が回避しておかなければならない危険もたくさんあります。
まずは、床にはいつくばり、ベビー目線になってお部屋を見回してみましょう。見えますね、うっすら積もったほこりが。魅力的なコンセントの穴が。引っ張りたくなるような電気コードが。ああ、テーブルの下は探検したら面白そうだし、思う存分ティッシュも引っ張り出してみたい。ひらひらしてるカーテンも捕まえてみたい。というようなことを、ベビーも感じるわけです。でもベビーはそういったものが、食べると体によくなかったり、触ると危険だということは知りません。行動範囲が広がり、好奇心がむくむく育っている最中のベビーはとにかく触りたい、口に入れたい欲求で満たされています。せめて、危険なものは絶対に手が届かない位置にお引越しさせておきましょう。
わが家では娘がはいはいを始めると、それまでDVDなどでごちゃごちゃしていたテレビボードからものがなくなってすっきりし、床の拭き掃除の頻度が上がりました。きれいにお家を保つ良い機会になったと捉えると、ベビーへの気配りもあまり苦になりませんよ。