ねんね期とは、寝返ができるようになるまでの、動き回ることのない時期のことを指します。多くは生まれてから5ヶ月ころまでではないでしょうか。自分では動きまわることのないこの時期、退屈じゃないのかしら?と、周りはあの手この手でかまいますね。
新生児の頃は、ベビーが何を求めているのか、訴えているのかがなかなか読み取れないものです。表情も豊かになるのはこれからですし、生理的な現象として笑うことはあっても、能動的に笑ってくれることはまだもう少し先ですね。反応がないとあやしても虚しくなるときもありますが、ベビーの耳は聞こえているし、視力もはっきりしていっています。繰り返すことで、ママの声を覚えてくれて、反応も変わってきます。
まだ自分では動けない
ねんね期のベビーは、まだまだ自分で好きなようには動けません。危険が迫っても、自分の力で逃げられないということです。ベビーがねんねしている周りに、倒れる危険のあるものはありませんか? 本棚、テレビ台、洗濯物干し台…上にお子さんがいるご家庭だとそちらにも注意を配らねばなりませんね。また、自分で動かないからと油断してソファなどの不安定な場所に寝かせるのも大変危険です。スタイなども、つけたままにしていると便利ですが、首を動かした加減で顔に被さってしまうことがあります。泣かないからといって長時間様子を見ずにいることは避けたいですね。
ねんね期の遊び
例えば足の裏をこちょこちょ、脇をこちょちょ、なんていうのも立派な遊びですし、スキンシップになります。ママの腰が痛くなければ、抱っこしながらスクワットすると喜ぶベビーもいるみたいです。ママにとってもいい運動にもなるかも。
指しゃぶりを始めたり、特定のあやし方で笑うような反応が見え始める手前の頃は、音が鳴るおもちゃや、カラフルで目で追いやすいおもちゃを目の前で動かしてあげると、ベビーも楽しいかもしれません。メリーやベビージム、最近ではホームシアターなんかも人気のようです。わたしは洗濯物を畳むときにベビーの寝ている布団の周りに洗濯物を散らかして、畳みながら洗濯物でいないいないばあをしたり、乾燥機から取り出したての洗濯物を「暖かいね」とベビーのお腹に乗せて遊んだりしていました。はじめは反応なしですが、繰り返していると、笑ってくれることもありました。
ものを掴めるようになってくると、最近では握って噛めるおもちゃや、音の出る起き上がりこぼしなど、かわいいアイテムがたくさんあるので、興味があればベビー用品店でいろいろ試してみてください。また、まだ早いかなと思いつつ、絵本の読み聞かせなども案外喜んだりします。お散歩がてら近くの図書館や児童館に行ってみるのもいいかもしれませんね。
こちらの思う反応を返してくれないとしても、めげずに声をかけ続けることでベビーはママ、パパの声を覚えてくれます。そうやって、ベビーとの信頼関係も築くことができていくのだと思います。ねんね期でも後期に入ると、もうすっかりベビーはママやパパのことを覚えて、かわいく笑ってくれますよ。