不妊治療には様々な治療法があり、患者様自身の考えに左右されるなど個人によって大きく異なる場合があります。ここでは、代表的な治療方法をご紹介いたします。
⒈タイミング法
一般的にまず用いられる方法として広く知られていると思います。おりものの状態や卵胞の大きさ、血中値などから排卵日を予測することができます。その日に性交渉を行い、自然妊娠を目指します。排卵がない場合や、卵子の状態が思わしくない場合には、排卵誘発剤を用いることもあります。
⒉人工授精
男性側から採取した精子を、人工的に女性の子宮内へ注入することで、受精を目指します。
排卵日に性交渉を行っても妊娠しない場合や、男性側に不妊の原因がある場合などに有効の場合が多い様です。
⒊体外受精
女性の卵巣から卵子を取り出し、男性側に採取してもらった精子の中から元気な精子を選んで体の外で受精させる方法です。その後、培養し受精卵となったものを再度子宮に戻し、着床を狙います。
⒋顕微受精
体外受精は精子自体に卵子の中に入り込む力があると見込み、自ら受精を目指す方法ですが、顕微受精は人工的に精子を卵子の中に送り込みます。体外受精よりもより人工的な手法になりますが、より受精が確実になります。
タイミング法、人工授精、体外受精を行ってもなんらかの原因で妊娠に至らなかった場合に選択されることが多いようです。