見られるのは限られた間だけ?原始反射
生後間もないベビーの手のひらに指を持っていくと、ぎゅっと握り返してくれる…ママパパとしては嬉しくて感動してしまうところですが、これ、反射です。このようなベビーが生まれながらに備えている反射を、原始反射といいます。これは脳や神経の発達にともなって、ほとんどのものがだんだん現れなくなっていきます。
把握反射
上で触れた、手のひらに触れたものをぎゅっと握ろうとする反射です。よく、ヒトが猿だったころに母猿にしがみついていた行動の名残だなんて言われますね。わかりにくいですが、実は足でも見られます。
吸啜反射
きゅうてつ、と読みます。口元に何か触れると吸い付く反射です。おっぱいやミルクを吸うときに必要な反射ですね。寝ているときでも現れます。吸啜反射に近いもので、口の近くに何か触れると、頭を動かして探す探索反射や、口元に触れた何かをくわえようとする補足反射などもあります。夜中にベビーが寝ぼけていたり、目が開いていない状態でもおっぱいやミルクを近づけると的確に吸い付くのは、こういった反射のなせるわざなのですね。
モロー反射
この反射に泣かされるママ、とっても多いです。わたしもその一人。いわゆる、ビクつく反射ですね。ベビーがびっくりした時や、落ちる!と思ったときにあらわれやすいアレです。例えば、寝ているときにドアがしまる大きな音がしたり、ママの抱っこで寝ていたところから布団の上に下ろされたりする瞬間などによくあらわれます。個人的な感想では、かなり激しい反射に感じられました。よくてんかんでは?と心配になるママもいますが、てんかんの発作とも確かに似ていることもあります。心配なときは小児科で相談してみましょう。
いろいろ調べてみると、うちの子こんな反射しない…と心配になることもあるかもしれませんが、すべての原始反射がすべてのベビーに現れるわけではありません。必要な反射、例えば、まだ歩けないベビーの脇の下に手を入れ立たせようとすると足が出る自動歩行反射などは、検診の際に小児科の先生が確認してくれることが多いです。生後数ヶ月が過ぎようとしているのに、あまりに反射・反応が見られないなど心配なときは、遠慮せずに小児科に相談してみましょう。