出産の方法 ~ママの選択 パパとベビーと要相談~
現在、日本の産院で選択できる分娩方法は多岐にわたりますが、大きく分けると経膣分娩と帝王切開があります。
経膣分娩とは、字の通り、ママの膣を通ってベビーが産まれてくることです。経膣分娩の中でも、ママが特別な医療行為を必要とせず産む方法を自然分娩と言います。自然分娩で最も多いのが、ママが仰向けで横になり出産する方法です。この分娩が、自然分娩の代名詞のようなところもありますね。その他にも自然分娩には、ぬるま湯に浸かりながらの水中分娩、専用の椅子に座った状態で産む座位分娩、助産院などではママが自分で楽な姿勢を探って出産するフリースタイルなどがあります。2児のママであるわたしの友人は、このフリースタイル分娩で、例えが良くないですが、土下座のポーズで産んだそうです。いきみやすいんだとか。
特別な医療行為を必要とする経膣分娩には、最近増えているらしい無痛分娩などがあります。無痛、と表現されていますが、まったく痛みがないわけではありません。ママとベビーの様子を見ながら局所麻酔を使用するのですが、自然分娩よりも多少痛みが和らぐ、くらいに捕えておいた方がいいようです。この他に、ママが妊娠中毒症を患っていること、ベビーの発育の様子から、計画的に早産を選択する、計画分娩もあります。この場合、人工的に陣痛を起こしてからの出産となります。
帝王切開の場合は、ベビーは手術によって誕生することになります。麻酔は局所麻酔であることが多いようで、その場合、ちゃんと産声を聞くこともできます。ベビーを取り出すまでに15分ほど、その後の縫合などの処置に1時間ほど、と、比較的短時間でのお産となりそうですが、術後の経過の関係から、入院期間が一般的な自然分娩のママよりも数日延びることが多いようです。帝王切開となるのは、さかごや、ベビーの頭の大きさがママの骨盤とつりあっていない場合、ママの体力的に自然分娩が難しいと判断された時などです。
また、いざ出産となったときに急きょ予定を変更しての緊急帝王切開をする場合もあります。破水しても出産の兆候がない場合や、42週を過ぎた過期産の場合、その他の緊急時です。
選択する出産方法によっては、受け付けていない産院ももちろんあります。それは、施設面でのことだったり、方針としてのことだったり。どのような場合でも安心して自身とベビーを任せられるように、検診時から信頼関係を築くことのできる産院に通うようにしましょうね。