妊娠中のママが罹患した病気が原因でベビーに何らかの影響が出るという話、ニュースなどで耳にしたことはないでしょうか。今回は、妊娠を望むにあたって意識することが多くなりそうな、婦人系の代表的な病気の検診、検査、予防接種についてのお話です。
女性特有の検診といえば、子宮がん検診と乳がん検診が思いつくと思います。子宮も乳房も、妊娠を考えると切っても切り離せない大切な体の一部ですね。
子宮がん検診
子宮がん検診は最初の検査で、問診視診といっしょに細胞診という、子宮頚部の一部を擦り取って調べるという検査を行います。
乳がん検診
最初の段階での検査では視診とともに、おっぱいを押し広げて精密に検査するマンモグラフィ検査と、エコーでの検査があります。
いずれの場合も異常が見つかれば精密検査へ進みます。また、ここに挙げた検診以外にも、子宮頸がん検診やクラミジア検査など、あらかじめ妊婦健診に組み込まれているものもあります。しかし、その場合何か異常があったときには妊娠と同時に検査、治療を行っていくことにもなり得ます。
風疹・はしかの予防接種
風疹・はしかは、妊娠早期のママが罹患するとベビーに難聴や心臓構造の異常などの先天性疾患が発症する可能性が高まるということで、数年前から注意が呼びかけられていますね。自分が子どものころに罹患していたとしても、20年ほど経過しているとすでに抗体はなくなっているに等しい場合もあります。また、風疹・はしかの予防接種は打ってから2度の生理を経てからの妊娠が推奨されます。妊娠に気づいてからではタイミングが遅いのです。
インフルエンザの予防接種
季節によるところもあると思いますが、重篤化するとベビーへの影響も心配です。また、罹患するとママもしんどいですよね。インフルエンザに関わらず、妊娠中は飲める薬、できる治療が限られてきます。インフルエンザは妊娠中でも産院での予防接種が可能です。ママだけでなく、パパやほかのご家族もいっしょに打ってもらうことができる場合も多いですよ。
もし異常が見つかった場合、お腹のベビーに影響を与える可能性も出てきてしまします。最近では婦人系の病気から感染症まで多岐にわたって、結婚を機にパートナーとともに検討するブライダルチェックの需要も高まっています。ベビーを望むにあたって、パパもママもベビーも、みんな健康であれと願うのは当然のことですね。ここに挙げた検査・検診、予防接種以外にも、過去の自分の病歴を振り返って、行っておいた方がいいものに心当たりがある場合は、迷わず受けておきましょう。