お産のはじまりと言われる、おしるし・陣痛・破水のうち、今回は破水のお話です。破水からお産が始まる妊婦さんは、2~3割ほどであるとするデータもあり、決して珍しい話ではありません。かく言うわたしも、破水からお産が始まった妊婦のひとりです。
どういう状態なの?
お腹の中のベビーは羊水に守られています。この羊水ごとベビーを包んでいる膜を卵膜といいますが、この卵膜が破れて羊水が流れ出すことを破水と言います。おしるし、陣痛からお産が始まるタイプの妊婦さんは、分娩室でこの破水を体験することが多いのではないでしょうか。
「破水から始まるお産」というのは、いわば陣痛が起こる前、もしくは陣痛がピークを迎える前に破水することです。前期破水とも言います。
具体的にどうなるの?
破水と聞くとばっしゃーん、と大量の羊水が流れ出すイメージを持つ妊婦さんも多いと思います。もちろん一度に大量に流れ出ることもありますが、少量ずつ漏れ出るようなこともあります。これは卵膜の破れた箇所や陣痛までのタイミングによって個人差が出るようです。一般的には、子宮口に近い箇所が破れると大量の破水=お産が近い、となるようです。
入院前に破水したらどうすればいいの?
羊水の量や色、破水した時間を確認して、産院に連絡しましょう。
わたしが破水したのは予定日を過ぎ、自宅にいるときでした。量は少量で回数は2回。1回目のときにトイレで確認して、おしるしだと勘違いしていました。おしるしはねばっこくて茶色っぽいことが多いと聞いていたので、それにしてはサラサラして色も薄めだなと思っていましたが。産院に連絡すると、念のため入院の準備をしてすぐに来てください、とのことでした。自分の中ではおしるしのつもりだったので、まさかその日のうちに入院することになるとは…でした。細菌感染などのおそれがあるためお風呂に入ることもないまま、翌日出産しました。ですので、破水かも?と思ったときには、入院準備用品の中に簡単に体を拭けるものを入れておくといいかもしれませんね。
どの順序でお産が始まるのかは妊婦さん、ベビー次第です。いずれにしても準備は大切。余裕を持ってベビーを迎えられるよう、油断なきように。