検診時、エコー画像などでベビーがママのお腹のなかで動いている様子を見せてもえることがありますね。はじめの頃は小さな小さなベビーにはお腹の中は広すぎるように見えていたのに、週数が増えていくとベビーも成長し、段々とお腹の中が窮屈そうに見えてきます。このように、子宮内に占めるベビー大きさが増えていき、ベビーの位置は少しずつ固定されていきます。このとき、にベビーの頭が下にきていない状態をさかごと言います。
どういう状態なの?
ベビーはスムーズにママの骨盤を通り抜けるため、頭から出てこようとします。体をひねり、角度を変え、ママに負担をかけないよう頑張ります。ですので、臨月が近くなるとお腹の中でベビーは頭を下にした体勢になります。しかしみんながみんなそんなに順調にいくわけでもなく、妊婦の約半数が妊娠中にさかごと診断されるようです。
実際にベビー時代のわたし自身も、わたしの娘もさかごと診断されました。娘の場合は、妊娠8ヶ月頃、寝ているときにぐにゅ~っとお腹の中がかき回されるような感覚で目が覚め「でんぐり返った!」とわかりました。翌日がちょうど検診日だったのでさかご確定が早く、その日からベビーに「頭から出てこようね」と話しかけたり、うつ伏せでお腹を浮かせるさかご体操をしたりしていると、3日後くらいにまだぐにゅ~っとした感覚があり、元に戻りました。
原因は?
毎度のことですが、さまざまあるようです。遺伝もあるかもしれません。しかし、確率でいうとさかごのうち約9割は元に戻るというデータもあるので、全く珍しいことではないと考えていいと思います。
戻すにはどうすればいいの?
何もしなくても自然に元に戻る場合も多いようですが、心配ならさかご体操をしたり、足首でお灸を炊いたりするのも効果があると言われています。検診時にさかごだとわかった場合は、医師の方から「右を下にして寝ましょう」「左を下にして寝ましょう」と、ベビーの向きによってアドバイスをもらえることもあるようです。
位置が戻らない場合は帝王切開という話をよく聞くかもしれませんが、ベビーの状態によっては自然分娩になる場合もあります。たださかごを繰り返すと、ベビーにへその緒が巻きついていることも考えられるので、気になることは遠慮せずに産院に訊いてみましょう。
わたし自身はさかごになったときにへその緒が肩に2重に巻き付いていたようです。母からは「肩でつまったけどそのまま出てきたよ」と言われたことがあるので、さかご診断されたからといってあまり深刻に考えすぎる必要はないと思います。どんと構えてお産を迎えてくださいね。