妊娠９ヶ月は32～35週にかかる時期。正産期は37週からとされているので、ママによっては早産に注意しておかなければならない時期です。ベビーはお腹の中で頭を下にして頭位を落ち着け始める時期です。それに伴って以前ほど動き回ることも減ってくるため、胎動の大きさや、感じる頻度も少なくなってくるとされています。その代わりに“お腹が張る”感覚を、強く感じるようになるかもしれません。その他にも、出産に向けて、爪や髪の毛、体毛など、体の表面の状態を整え始めます。３Ｄ・４Ｄエコーでは、表情や、パパ似かママ似かなどの判別もできるようになってきますね。ママと同じく、ベビーも出産の準備に入りました。

ママはお腹が大きくなるにつれて、どうしてもお腹を前に突き出す姿勢を取りがちになってきます。お腹を何かにぶつけないかという心配もありますが、腰にかかる負担も相当なものです。激しく体を動かすことはできませんが、ストレッチなどをして腰を伸ばしたり、血行を良くしたりするなど、体のケアを心がけましょう。

血行の話から派生しますが、妊娠後期は痔に悩まされるママも多いです。妊娠・出産を機に痔を患ったママは全体の約半数を占め、わたしもその一人でした。お腹が大きくなると、体のいたるところが圧迫され、特に下半身の血流は悪くなりがちです。出産時のいきみで一気に悪化したり、産後の授乳期の水分不足から悪化するパターンも多いようです。真夏ではわずらわしいこともあるかもしれませんが、毎晩必ずお風呂で温まることをおすすめします。

また、妊娠後期には尿漏れすることもあります。これも、実に全体の約７割のママが経験したというデータがありますので、よくある話です。理由は簡単。子宮が成長したり、下がったりすることによって膀胱が圧迫されるのですね。夜中に頻繁にトイレに行くようになるのも同じ理由です。あまりに頻回であればパッドなどで対処しましょう。ただ、予定日が近づいてきている状況での尿漏れは、尿漏れではなく破水の場合もあります。その都度トイレで確認しましょうね。

さあ、残すところはあと１月と少し。最高の状態でベビーを迎えるために、自分自身のケアも怠ることのないように。

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