痩せすぎると妊娠できない?! ~ママの体=ベビーの体~
無理なダイエットがたたって生理がとまってしまった…なんて話、割と身近なところで聞いたりしますよね。そして生理が不順になるということは…ベビーに会える道のりも遠くなってしまいます。
意外かもしれませんが、排卵を促すホルモンというのはコレステロールで作られています。無理なダイエットで体脂肪、つまりコレステロールが異様に減ってしまうと、まずは命に別状がない卵巣の働きから、その影響を受けるのだそうです。生理を止めてまでして、体はエネルギーの消費を抑えようとするんです。健康的な排卵のためには、適度な脂肪が必要だということですね。
では痩せすぎというのは具体的に何キロのことを指すのか。一応、各身長に対する標準体重の85%以下とされていますが、個人差はもちろんあります。標準体重というのは、いわゆるBMI値が22になる重さですね。検索すると計算できるサイトは簡単に見つかりますので、気になる方は調べてみましょう。ただ、体重さえ維持すればいいのかと言われるとそれもまた違いますよね。ベビーを迎えるのに適した体作りを意識しましょう。
痩せすぎで建康面での心配のあるママが仮に妊娠した場合、果たしてお腹のベビーに十分な栄養が届くのか。疑問です。
出生児の体重が2500g以下のべビーを、低出生体重児といいます。低体重児、なんて略したりもしますね。低体重児の出生割合は、この20年ほどで高くなっている傾向にあり、その原因はママの喫煙や、“痩せ志望”にあるともいわれています。痩せ志望の理由には、大きく分けて、ママが妊娠中に太りたくないというものと、ベビーに小さく生まれてもらって楽にお産を済ませたいというものがあるようですが、どちらもママの都合ですね。
一般的にベビーは3000g前後で生まれてくることが多いようですが、ママのお腹の中にはベビーだけが居たわけではありません。ベビーを守る羊水も、胎盤も、お腹そのものを守るのに必要な皮下脂肪もついています。妊娠中、ベビーの体重以上にママの体重が増えることは当然です。妊娠中・授乳中の食事も、ママが自分の食べているものがベビーの体を作るんだ、と自覚すると、極端に偏った食生活にはならないですよね。そういったことが課せられているようで苦痛なのだとしたら、ベビーに会うまでには少し時間をおくべきなのかもしれません。
妊娠に向けた体作りは、1日2日でできるものではありません。ママの血となり肉となるものが、ベビーの体をつくります。適度な体重、体脂肪をつけて元気なベビーを迎えたいですね。